GEのみなさん、お元気どすか?ほんま、ずいぶんご無沙汰してしもたなぁ。一昨年10月から、うち、松岡正剛はんがインターネットの上に拓かはったイシス編集学校に通い始めまして、忙しい毎日どした。「どんなことしてはんのやろ?落ち着いたらぜひ話聞かせてや」とようさん言うていただいてたんやけど、ずいぶんたってしもたわ。
せやけど、ようやく「花伝所」の稽古もちょっと落ち着いてきたさかい、今日はそのことお伝えしよう思てます。
イシス編集学校では「編集工学」を学ぶもんを学衆と呼び、「注意のカーソル」が心身のどこをどんなふうに動くかを徹底的に確認するために稽古をします。その緩急の確認に型が必要で、型を理解、暗示、示唆、誘導、提示を含めることを「指南」と名付け、それをするもんを師範代と呼びます。そう、うちはその師範代になろう思て、「花伝所」に通っとるわけどす。
なんで編集工学を学ぶんか?それはな、編集は人間の活動すべてに関わり、編集することでその人の人生を大きゅう変えていくからどす。イシス編集学校では、それを学ぶ仕組みに世阿弥の『風姿花傳』を参考にしとります。その稽古とは、古きを稽えること、「日本という方法」からまねび、師範代から型を会得してゆきます。
師範代による指南は、学衆に一調・二機・三声を実感させ、生きる力を与えますえ。一調は調子、二機は機会のこと、三声は発声のことで、まとめて「息づかい」をあらわします。これをいつでも実感できるようになることが、「時分の花」をひらかせるときに役立つ。つまり、出すべきときに適切な声を出し、伝えることができる自分に変わっていけるんどす。それによって、人との対話が生まれ、自分の不足を埋められるようになります。
そして自己を解放し、囚われから自由になり、遊びごころが生まれます。そこから学衆は「離見の見」を得て「時分の花」を咲かせ、自分の人生を耀かせ、よりよく生きることが可能になるんどす。
編集とは情報を動かすことどす。自在に思うままに情報を動かせるようになると、世界の視え方が変わります。どう変わるかいうたら、インプットとアウトプットが同時に起こるようになる。入ってくるもんの取捨選択が瞬時に行われ、何をどこにどうしまうか、情報は記憶の箱に仕分けされ、取り出す際にも瞬時に適切なもんが出てきはるようになります。そして自分自身をも情報の一部として客観視できるようになるんえ。このことを「離見の見」と、世阿弥はんは呼ばはったんやと思います。
入門の「守」ではまず基本となる38の型を学びます。大きゅう4つの用法に分かれており、用法1は「わける/あつめる」、用法2は「つなぐ/かさねる」、用法3は「しくむ/みたてる」、用法4は「きめる/つたえる」どす。この型を会得することで全ての編集に対応する基本ができあがります。情報は編集されるのを待ってます。編集され、「知」であったもんが「知性」となり、その人の人生を大きゅう変えていきます。編集力を手に入れることは、人生を変える力を手に入れることなんどす。
どうどすか?うちが毎晩3時までヒーヒー言いながら稽古してるって、何のことか少しはわかってもらえましたやろか?「花伝所」は今月25日で終わるんで、最後の課題を提出したらみんなで遊びましょな。温泉と銘酒がええなぁ。それと来年の5月には師範代になってる(ハズ)やさかい、興味あったらメッセージちょうだいな。ほな、またな。
花伝所の最終課題『芸と道』共読のための図解。
日本の芸事は能楽の影響を受けているものが多い。
ここまでお読みくださってありがとうございます。マキマキです。
オンラインで編集を学ぶ、「イシス編集学校」には一昨年の秋から通い始め、入門の[守]アドバンスの[破]と進み、現在はこちらに書いたように師範代の「花伝所」にて式目演習を終えて、昨日終了しました。
親しくしているGEメンバーは、私がこの3ヶ月ここに集中してGEのイベントにも全然参加できていないことをご存知だと思います。こんなに学んでいるのは藝大受験以来です。何度も脳みそは沸騰し、意識朦朧としながら思考と創文を繰り返し、ぶっちぎりで首席を目指してきました。昨日はその締めのイベント「放伝式」でした。同じ道場で共に学んだ田中優子学長と花伝所の田中晶子所長と3人で記念に撮ったのが冒頭の写真です。
編集学校の本拠地「本楼」には6万冊の蔵書があり、貴重な絶版本の宝庫です。場のエネルギーがすごい!田中優子さんは、松岡正剛校長のあとを引き継ぎ、学長に就任されました。
エセ京都弁は添削を@tai さん@ももけん さんにぜひお願いしたいです。🙇🏻♀️
「編集とは何か?」という花伝所の課題で書いたものです。なんで京都弁にしたかというと文体を変えてモードを変更するには、はんなりした京言葉がいいかなーと思い。
ももけんさんは私に唆されて、今[破]にて突破目指してます。あちらでも人気者で大活躍の噂を聞いてます。
百聞は一見にしかず。編集学校を無料でお試し3分で出来るトライアルがあります。
これが面白いんです!メールで来る回答に驚かれる方が多いです。
イシス編集学校本楼エントランスにて
私のしろがね道場(花の名前で5つある)仲間と景司(イベント統括プロデューサー)と帰り際に。

2025/01/26 08:15