昨日ご紹介しました、宇都宮市の在宅療養パンフレット(人生会議編)を改めましてご案内いたします。
大切なことは、何度でも目に触れるようにする!ことが良いと思っています。
僕は、このパンフレットに本当に感心しました。ぜひとも、PDFファイルのダウンロードをお勧めします!!

ここからは、在宅療養パンフレット(人生会議編)の抜粋・転載です。
人生会議の記入フォーマットがPDFファイルにありますので、併せてご確認ください。


「人生会議」とは、ACP(アドバンス・ケア・ プランニング)の愛称で、あなたの大切にしていることや望み、どのような医療やケアを望んでいるかについて、自ら考え、また、あなたの信頼する人たちと話し合うことをいい、最期まで自分らしく生きるために重要な
役割を果たします。
    これからの人生をより豊かにするために、自らが望む、人生の最終段階の医療やケア
について話し合ってみませんか?
※この取組は、個人の主体的な行いによって進めるものであり、考えること、話し合うことを強要するものではありません。

「もしも」のときのために、なぜ「いま」話し合うの?
あなたは、「もしも」のことを考えたことがありますか?
健康な人でも、突然命に関わる大きな病気やけがをする恐れがあります。
命の危険が迫った状態になると、約70%の人が、医療やケアなどを自分で決めた
り、望みを人に伝えたりすることができなくなるといわれています。
もしも、あなたがそのような状態になった時、家族などあなたの周りの人は、あ
なたの受ける医療やケアについて選択を迫られ、判断をしなければなりません。
このような時、あなたの価値観や考え方をよく知っていることが、その判断の重
要な助けとなるのです。

「人生会議」の進め方

ステップ1:まずはあなた自身の考え方を整理しましょう
    人生には誰でも最期の時が訪れます。もしも残された時間がわずかだとしたら…
後悔しないため、そして、より良く生きるために、あなたが大切にしたいことを
考えてみましょう。
考える参考として、自分の考えに近いものにチェックを入れてみましょう。

ステップ2:信頼している人たちに伝え、話し合いましょう
    ステップ1でまとめたことを参考に、あなたの信頼する人たちと繰り返し話し合
ってみてください。
話す内容は「人生の最終段階にどのような医療やケアを受けたいか」「どこで過ご
したいか」だけでなく、「これまでどのように生きていたか」「どのような不安を
持っているか」など、さまざまであり、決まった議題はありません。

この2ステップを繰り返す。

①好きなところから書き始めましょう
まずは書いておきたいところから書いていきましょう。また、書きたくないこと
は無理に書く必要はありません。気が向いたときに少しずつ書き進めましょう。

②何度でも書き直し、繰り返し話し合いましょう
    「気持ちが変わること」はよくあることです。もし、想いや考え方が変わっ
たと感じた時は、何度でも書き直し、家族や信頼できる人と繰り返し話し合
うことが大切です。何度でも書き直せるよう、鉛筆での記入をおすすめしま
す。また、もしものときのために、家族や信頼できる人にこのパンフレット
の保管場所を伝えておきましょう。

話し合うタイミングは?

①いつ話し合うの・・・?
    もしものときは冷静に考えることが難しくなりますので、
    “元気なうち” から考え、話し合っておくことが必要です。
例)〇お盆や正月に家族が集まった時
    〇誕生日・記念日
    〇健康診断を受けた時        など

②こんなことを伝えてみよう
    ・ステップ1でまとめたこと
    ・これまで大切にしてきたこと・もの
    ・不安に思っていること、楽しみにしていること        など

■ご家族やご本人を支える皆様へ
大切な人には、「できるだけ長く生きてほしい」と思うものです。
しかし、「生きる時間の長さ」だけではなく、本人が望む「生活の質」が叶えられるよう、サポートすることが重要です。
皆さんの大切な人が、「良い人生だった」と思えるよう、ご本人と一緒に話し合ってみましょう。