県外からのボランティアの募集も始っていますが、直近1週間の募集がデフォルトなので、先々まで予定を入れてしまっているライフスタイルだと、中々スケジューリング出来ずにいましたが、幸運にもポッカリと空いている日にちを見つけて、2泊3日で行ってきました(宿泊付きボランティアも選択できます)
3.11には宮城県山元町に居ましたが、みなさん能登半島の被災に心を痛めており、山元のみなさんの気持ちも込めてやらせて頂きました
〈現地までの交通〉
朝の6:30金沢駅集合、災害ボランティアバスで輪島まで送迎してくれます。ただし、開通したばかりの能登里山海道は、路肩の崩落、ひび割れ、段差などで、片側通行は頻繁、バスがギリギリ通れるほどの狭い箇所も多数。通常2時間のところ、3時間近くかかります(震災直後は8時間掛かったそうです)
途中の車窓から崖崩れの山を見れば、180度逆さの、根っこが上で葉っぱが下になった木が無惨にも山腹に無数に引っ掛かかっています
現地近くになると、1階2階が潰れて屋根だけ地面に残っている家屋、真横に倒壊したビル、想像を超えるショッキングな現実が目に飛び込んできます。現地の方の心境を考え、写真投稿は控えます。そもそもシャッターを押す気が起こりません
火事の多発もあり、現状では一般のボランティアには、家の片付けが1番多いニーズとなります
現地では7名のチームを組み、ボランティア歴でリーダー決めようとなり、私が仰せつかりました
マッチングの後は、チームのみんなと必要な道具が何か、相談の上決めてからボラセンでお借りします
〈3/17作業①瓦礫の撤去〉
到着早々、突風により、被災のため無人となっていた隣の家から、サッシが飛んでくるハプニングがありました。いつどこから何が飛んでくるかわかりません。周りを見渡して安全を確認し、万が一揺れたら集まる集合場所を決めてから作業に入ります。ここでは、納戸にうず高く積みがってしまった瓦礫やガラクタと化した家財道具の撤去がミッション。現地に到着した時には、「もう、どうしていいかわからない」と依頼主は嘆き、途方に暮れた顔をしていました。2時間ほどかけてご要望の箇所を一掃。机や農作業の道具に加え、30袋以上の土嚢を道路に出して終了。
〈3/17作業②大型蓄熱暖房装置徹去〉
特殊な重量のあるレンガを積み上げて、金属で囲った重量300kg近くある特殊な蓄熱型暖房装置が倒壊した現場。メンバー全員で押してもびくともしません。下敷きになったテレビのリモコンのお陰で出来たわずかな隙間を利用し梃子の原理で倒れた蓄熱暖房装置を起こせば、中に入っているおびただしい数のレンガを運び出せ、なんとかミッションクリア。そのほか、ベッドを一台撤去の要望もありましたが、老夫婦の旦那様の方が、お揃いで買い揃えたシングルのベッド2台、いざとなったら寂しくなってしまったようで、リクエストを撤回。いつでも再要請下さいと告げてボラセンへ戻りました
〈3/17作業③コンクリート塀破砕&徹去〉
まさしく、私のために用意されたようなニーズ。倒壊したブロック塀を徹去。ただし、鉄筋が入っているため、大型ハンマーで叩いて崩して、ブロックと鉄筋を分けねばなりません。思い切りハンマーで叩いても、中々破砕されてくれません(汗)10分もやれば腰にくるので慎重に休み休み取り掛かります。9割ほど超えた辺りで残念ながら時間切れ、残り僅かなれど、継続案件と報告してボラセンに戻り、本日の業務は全て終了
困り果てていた依頼主たちも、3件とも作業終えた頃には、笑顔を見せてくれ、「これでなんとか暮らせる」と喜んでくれたのが救いです
さて、作業はチーム全員怪我なく終了!
現場へ、ワンボックスで運んでくれたボラセンの方からは、「今日は7チームの編成、その中でもダントツめっちゃ明るいチームですね!」とお褒め(?)の言葉を頂きました笑
〈炊き出し〉
いわき市のボラセンの方々から、お弁当とサンラースープの差し入れがありました。地域を超えた助け合い!良きですね♪
〈輪島のボラセン〉
メディアに「遅い」と叩かれているそうですが、しっかりと事前調査を行い、ニーズを把握してマッチングを行う。そして安全にボランティアが作業できるよう、長期戦を覚悟して取り組まれております。やらせて頂いた者としては、感心したし、とても感謝です
最後に責任者の方から、「歩みは遅いかもしれないが、長期戦を覚悟して取り組んでいる。どうか、ボランティアの方も、関心を末長く持ち続けて欲しい」との言葉が印象的でした
因みに、現地のボラセンの方から話を聞きましたが、今回の自衛隊の対応は大変素早かったそうで、とても感謝していると。即日1200名派遣体制構築を始めとして。交通が分断され大変な状況を、よく調べもせず「自衛隊は何をやっているんだ」とSNSに投稿する輩が少なからずいますが、とんでも無い事だと心を痛めておりました
金沢駅解散は20:00。ボランティアには全国各地行っておりますが、15:00-16:00頃現地解散が大半です。西日本豪雨の際、交通が遮断された小屋浦という小さな町に行った時ですら18:00広島解散でしたから、矢張り、厳しい環境です
最終の新幹線には間に合わないので、もう一泊して明日帰ります
復興はまだまだ先、という段階ではありますが、1日も早く奥能登が元気を取り戻せますように
※行くのは大変ですが、こちらの支援は如何でしょうか
http://www.washakyo.com/r6shienkingienkin.html
2024/03/18 09:21